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春琴抄 / 山口百恵

原作は春琴抄 / 谷崎 潤一郎

主演は山口百恵、三浦友和。


盲目の三味線師匠春琴(山口百恵)につかえる弟子佐助(三浦友和)の

愛情と献身の物語です。

こう書くと何だかさわやかな恋愛物語に感じますが、

そんなことはありません。

もうどろどろです。
春琴の家は大阪の薬問屋で佐助はそこに親子三代つかえる奉公人です。

春琴は盲目ですから身の回りの世話をするものがいる。

なんのかんの理由をつけて世話人をかえさせる春琴ですが、

佐助はお気に入り。

佐助はこっそり三味線の稽古を夜中にしていたことがばれ、

それがきっかけで春琴から教わることになります。

その稽古が非常に厳しい。

できないとばちを投げたりします。

原作春琴抄 / 谷崎 潤一郎だと佐助がひいひい泣くまでどつきまわすのですが、

二大スターが共演ということでこのへんはマイルドに。

佐助の手からちょろっと血が出るくらいでおわります。


春琴と佐助は肉体関係を結びやがて子供を授かります。

しかし二人とも関係を否定し生まれた子はどこかへもらわれていきます。

春琴の両親は佐助が親であれば何も言う事はない婿にもらおうとまで考えたのですが二人はかたくなに拒否します。

やがて春琴の師匠が亡くなったのを機に家を出て淀屋橋筋に一戸を構え、

師匠の看板を掲げました。

春琴の美貌目当てにやってくる弟子も多くいました。

けれども稽古に手を抜かない春琴はやる気がないとみると弟子につらくあたります。


弟子の中に雑穀商美濃屋九兵衛のせがれ利太郎というのがおりました。

これが絵に描いたような道楽息子で三味線の稽古も芸のためではなく、

春琴への下心が目的でした。

利太郎の強引な求愛を気高い春琴が許すはずもなくつきかえします。

これを根に持った利太郎は金にものを言わせて男を雇います。

男は春琴の寝ているすきに忍び込み熱湯を顔にぶちまけて逃げてしまいます。


あわれ春琴の美貌は過去のものとなり、

この醜い顔を佐助にだけは見られたくないと言います。

このすぐあと佐助は自分で目に針をさし失明してしまいます。

「師匠わたしはめしいになりました。一生涯お顔を見ることはござりませぬ」

と告げました。

この自分の目を針で刺す場面がつらくて、

隣で嫁さんが悲鳴をあげてました。


見終わったあと、

やっぱり谷崎ってマゾだよなと言うと、

嫁さんは何を今更と言ってました。


被虐趣味もここまでくれば芸術です。

わたしはこの『春琴抄』と『盲目物語』が谷崎作品の中では気に入っております。

『盲目物語』についてはまたの機会にご紹介いたします。

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