古典名作、歴史・時代小説、映画、漫画を中心に紹介。
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
『墨東綺譚 』というタイトルになっておりますが、

摘録 断腸亭日乗〈上〉』『摘録 断腸亭日乗〈下〉
があくまでベースです。

なので淡々とした調子で話は進みます。

原作ではまるで理想の女を求めて夢の中に迷い込んでしまった、

という印象を受けますが、

摘録 断腸亭日乗〈上〉』を織り込むことで輪郭がはっきりしています。


小説家・荷風(津川雅彦)は玉ノ井の遊女・お雪(墨田ユキ)が気に入り、

自称エロ写真家として彼女に接します。

老いた荷風が恋しながらも、静かに女を観察します。

墨田ユキの身体を張った演技が良い。

台詞回しはたどたどしさを感じますが、

なんとも色っぽく美しい。

とうとう結婚の約束までしてしまいますが、

荷風は約束の日をすっぽかします。


戦争の影は色町にも及び、

お雪のあかあさん( 乙羽信子)の息子にまで、

召集令状がきてしまいます。

出生する前の思い出にとお雪を抱きます。

それを黙認する荷風と、

息子を可愛く思うお雪。

やがて息子は戦死しあかあさんは寝込みます。

乙羽信子は新藤兼人監督作品には欠かせない人ですね。

素晴らしい演技です。

円熟の極みに達してます。


途中ニュース・フィルムが流れ、

戦中の雰囲気を表現。

しかし主人公は荷風ですから作品はあくまで淡々と描かれています。

東京大空襲に焼け出された荷風が、

一面焼け野原にたつ場面は『戦場のピアニスト』を思い出しました。

荷風がそこにいると人事のように見えてしまうのです。


原作を読んだことのない人も読んだ人も楽しめると思います。

踊り子たちに囲まれて写る荷風の写真、

有名だと思うのですがその場面も出てきますよ。

映画『墨東綺譚


小説『墨東綺譚

摘録 断腸亭日乗〈上〉

摘録 断腸亭日乗〈下〉

『TSUTAYA DISCAS』/ネットでいつでもどこでもお気楽レンタルDVD&CD!

国内最大級のタイトル数!2週間完全無料でDVD&CDが借り放題!


オンラインDVD CDレンタル ぽすれん
スポンサーサイト
コメント
この記事へのコメント
テーマとは関係ないんですけど
横を見るとうちのとこをリンクして頂いてるじゃありませんか、気がつきませんで・・・
ありがとうございます。
bobさんの所はリンクフリーってなってましたんで勝手にリンクさせて頂きましたけど、もし差し支えあるようでしたら言って下さいませ。
2006/11/28(火) 16:31 | URL | たまの猫 #-[ 編集]
いえいえ差し支えなんぞございません。

また遊びにきて下さい。

左下にペットがいるので、

クリックしてみて下さい。

何かしゃべりますよ。
2006/11/28(火) 17:39 | URL | bob #-[ 編集]
あかあさん→×

おかあさん→○

です。


嫁につっこまれました。
2006/11/28(火) 22:01 | URL | bob #-[ 編集]
この映画は観ています。
日本映画は、ほとんど観ていない頃で、もちろん永井荷風もよく知らなかったですが…。津川雅彦は貫禄ですね。
HPで書いた感想は、参考までに以下のURLです。
http://www.eurus.dti.ne.jp/~hi-ro-s/eigatanpyo-ha.htm#71
2006/11/28(火) 23:12 | URL | ボー・BJ・ジングルズ #0M.lfYJ.[ 編集]
ボー・BJ・ジングルズさん、感想読ましていただきました。

荷風は父性への反逆心があったんじゃないでしょうか。
アメリカへ渡り現地で銀行員の職を斡旋されながらも放棄。
更にフランスへ。
無頼の放蕩とよく言われますが、
父親の手から逃れたいという願望があったのやもしれません。
いや実際のところはわからないですが。
弟を避けて母親の葬儀に欠席したのも当時の感覚からすると随分なことだったと思います。
自分のことを読まれると意識しながらも、容赦なく書き綴るという作業は難しいことだと思います。まさに身を削る思いでしょう。
『断腸亭日乗』等の作品がなければただの変わり者で終わったかもしれません。
荷風の文章は大好きです。

2006/11/29(水) 05:45 | URL | bob #-[ 編集]
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
http://boby0120.blog59.fc2.com/tb.php/72-11c95aa2
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事へのトラックバック
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。